最近の論文から:ノコギリエイが国内において絶滅していたことを解明

2024年6月25日

生物系の小枝圭太助教と神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能 宏博士による共同研究の成果が、日本魚類学会が発行する学術雑誌「魚類学雑誌」にオンラインにて早期公開されました。(6月20日付)

本研究は東京大学総合研究博物館所蔵の古標本群から1928年に東京市場で水揚げされたノコギリエイ科魚類の標本を発見したことをきっかけとして、日本のノコギリエイ科には2種が含まれていることを明らかにしたとともに、16世紀にまで遡る徹底的な文献調査の結果、少なくとも1種は日本国内において絶滅していたことを明らかにしたものです。

日本において国内絶滅が証明された実例は、海産魚類としては初めてとなります。

詳しくは、下記の記事をご参照ください。

琉球大学公式ウェブサイトでの紹介記事:https://www.u-ryukyu.ac.jp/news/57572/

 
論文タイトル:Anoxypristis cuspidata(サカタザメ目ノコギリエイ科)の日本における記録と適用すべき和名および日本国内における生息状況

雑誌名:魚類学雑誌:6月20日(オンライン;魚類学会員限定公開)

著者:小枝圭太*(琉球大学理学部 助教)
瀬能 宏(元神奈川県立生命の星・地球博物館)

DOI番号:10.11369/jji.23–042(オンライン;魚類学会員限定公開)

 

 

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