環境の変化やそれに伴って生じる生物間相互作用に着目し、遺伝的多様化・表現型多様化のメカニズムについて研究しています。そのための研究モデルとして、生態や環境の違いを反映し、化石として残る殻をもつ軟体動物を主に扱っています。進化生態学をベースとし、分子遺伝学・古生物学を組み合わせた学際的な視点で、様々な仮説を検証し、軟体動物（陸・淡水産貝類など）の進化史の解明に取り組んでいます。また、移入種の分布拡大や固有種の絶滅など、軟体動物の保全問題に対応するための研究や、軟体動物の分類学的研究を行っています。

陸産貝類の種多様化の歴史と要因についての研究
島嶼や古代湖などの閉鎖系における進化研究
古生物学からせまる軟体動物の進化史研究
軟体動物の保全上の問題解決に向けた研究と具体策
軟体動物の分類

当研究室では、進化生態学的研究や、生物多様性の価値の理解・保全などの研究に取り組むため、軟体動物や生物・自然好きのみならず、様々なバックグラウンドを持つ学生を募集します。特に自主的に研究を進めることのできる学生を歓迎いたします。質問がありましたらお気軽にご連絡ください。