2023年1月16日
フェンネル(茴香・ういきょう)などの植物の壊死を引き起こす病原菌 Phomopsis foeniculi の毒素 foeniculoxin の全合成と絶対立体配置の決定、および、植物細胞における毒性効果の解明に、上智大学理工学部を中心とする研究グループが成功しました。この研究には、北海道大学のグループの他、生物系の伊藤竜一准教授が参加しています。伊藤准教授は、論文の生物学パートを分担執筆しています。
本研究成果は、ドイツの科学雑誌「Chemistry – A European Journal」に2022年10月10日に掲載され、ヨーロッパ化学会雑誌「ChemistryViews」に2022年12月4日付で特集されました。
詳しくは下記リンクの記事をご覧ください。
<上智大学プレスリリース>
https://www.sophia.ac.jp/jpn/news/PR/press1213_foeniculoxin.html
<ヨーロッパ化学会雑誌「ChemistryViews」による特集記事(英文)>
https://www.chemistryviews.org/total-synthesis-of-foeniculoxin/
<同誌による研究紹介動画(YouTube)>
https://www.youtube.com/watch?v=pJnNikCvVnE
2023/1/16 追記
技術系デジタルメディア “日経クロステック(xTECH)” の “最先端研究ウオッチ” においても同研究成果が取り上げられました。
上智大学など、植物毒素「フェニクロキシン」全合成と性質解明に成功
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02122/00178/
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2023/2/16 追記
化学ポータルサイト “Chem-Station (ケムステ)” の “スポットライトリサーチ” においても同研究成果が取り上げられました。
植物毒素の全合成と細胞死におけるオルガネラの現象発見
https://www.chem-station.com/blog/2023/02/foeniculoxin.html
Twitter (@chemstation): https://twitter.com/chemstation/status/1625814539139788800
<論文情報>
タイトル:Total Synthesis, Absolute Configuration, and Phytotoxic Activity of Foeniculoxin
掲載誌:Chemistry - A European Journal
著者:山岸茜(上智大)、江越由起(上智大)、藤原誠(上智大)*、鈴木教之(上智大)、谷口透(北大)、伊藤竜一(琉球大)、鈴木由美子(上智大)、増山芳郎(上智大)、門出健次(北大)、臼杵豊展(上智大)*[*責任著者]
DOI:10.1002/chem.202203396
論文URL:https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/chem.202203396