2017年9月23日
今からちょうど1年前、大分県佐伯市にある佐伯鶴城高校科学部との交流について報告しました。今回はその続報です。
佐伯市蒲江は、マメ科の木性つる植物であるカマエカズラ(ウジルカンダ)の分布北限地です。この植物の生態に興味を持った同校科学部の生徒達は、顧問の清水美記先生の指導のもと、様々な調査・研究を行ってきました。一連の研究は高く評価され、2016年に行われた第57回高文連科学専門部科学クラブ研究発表大会におけるポスター発表で「最優秀賞」を受賞したのを皮切りに、翌2017年には福岡で行われた九州大会、宮城県で行われた全国総合文化祭にも出場しました。
我々は2011年よりカマエカズラの送粉生態を研究してきましたが、その中で、佐伯鶴城高校科学部との交流が始まりました。その交流は現在も続いています。今回も同校を訪れ、科学部の生徒達とカマエカズラについて意見交換を行ってきました。
科学部の生徒達は現在、カマエカズラの蜜の成分、発芽の性質について研究を行っています。これまで先輩達が行ってきたことを土台にし、そこからさらに自分達の興味に沿って研究を発展させ、確実に前進している様子がよくわかりました。1年前よりもさらに熱心さを増した眼差しを見て、頼もしさを感じるとともに、今後もこの好奇心を失うことがないようにして欲しいと強く感じました。
試作したポスターの前で佐伯鶴城高校科学部のメンバーと記念撮影