9月末に締め切った「第1回千原キャンパス生物写真コンテスト」の審査が終了しました。このコンテストは、琉球大学千原キャンパスで見られる生き物を対象にした、生物系の学生による生物写真コンクールです。今回は53点の応募がありました。応募作品の中には、哺乳類、両生類、爬虫類、魚類、植物等々、色々な分類群の生物が含まれています。非常に難しい審査となりましたが、最優秀賞1点、優秀賞5点、入選13点を無事に選出することができました。これらの入賞作品を含む応募作品すべてを理427室前の特設掲示板に展示してありますので、みなさん是非一度御覧ください。
琉大キャンパス Biodiversity マラソン実行委員会
2013年10月16日
生物系の土屋誠教授が編集した自然観察ガイドブック「美ら(ちゅら)島の生物ウォッチング100」が発刊されました.
家の中や庭先の身近な生き物から,川,林,海岸の生き物まで,沖縄のさまざまな生物と「友だち」になるための楽しい手引きです.
ぜひご一読ください.
土屋誠*(編著)
伊澤雅子*,太田英利,佐々木健志,鹿谷法一,鹿谷麻夕,傳田哲郎*,宮城康一,横田昌嗣*(著)
「美ら島の生物ウォッチング100」
東海大学出版会
全252ページ
[ * は生物系の教員です]
ISBN:978-4-486-02009-7
定価:2,800円(税抜)
2013年10月4日
沖縄工業高等専門学校(磯村 尚子 助教)と琉球大学理学部生物系(竹内 悠記 研究員、山内 千裕 大学院生、竹村 明洋 教授)のグループは、神経伝達物質として知られるドーパミンが、沖縄に生息するサンゴの一種であり、満月付近で一斉産卵を行うウスエダミドリイシ(Acropora tenuis)の産卵を抑制することを発見しました。この発見から、サンゴの産卵を制御する仕組みの一部が世界で初めて明らかとなりました。
本研究成果は、Nature 姉妹誌 Scientific Reports に掲載されました。
以下のサイトで論文要旨(英語)が読めます。
http://www.nature.com/srep/2013/130912/srep02649/full/srep02649.html
また、ここから論文全文(英語)にアクセスできます。
日本語での詳しい解説は こちら(PDF) です。
2013年10月4日
理学部海洋自然科学科生物系4年次の福岡達樹さんが、台湾基隆市で開催された国際会議(9th International Conference on the Marine Biodiversity and Environmental Fisheries Science of the East China Sea:第9回東シナ海の海洋生物多様性と環境水産科学に関する国際会議)においてベストポスター賞を受賞しました。100件近いポスター発表の中で、5件のベストポスター賞が選ばれました。学部生でベストポスター賞を受賞したのは福岡さんだけでした。
福岡さんの研究は、沖縄沿岸サンゴ礁に生息しているルリスズメダイの繁殖適正水深が光と水圧によって決定されていることを、フィールド調査やホルモン測定などで調べたものであり、魚類の繁殖特性を環境受容から明らかにしたことが高く評価されました。卒業研究として取り組んでいる内容ですが、短期間で多くの研究成果を出したことは、福岡さんの研究に対する真摯な態度と熱意が結実したものであると思われます。
なお、この国際会議は、東シナ海を取り囲む琉球大学、長崎大学、済州大学(韓国)、上海海洋大学(中国)、台湾海洋大学(台湾)の間の共同研究に関する覚え書きに基づき、1997年から2年に一度各大学持ち回りで行われているものです。各大学の研究者と学生が東シナ海における海洋学と水産学に関する最新の研究成果を発表し、研究情報を共有しつつ、互恵の海として将来にわたり継続的な国際協力関係を構築することを目的としています。9回目となる今回の会議は基隆市(台湾)で開催されました。次回は、2015年に済州市(韓国)で開催されます。