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今年度3月で退職する立原一憲教授の最終講義を以下の通り開催いたします。
参加を希望される方は事前申込みフォームへの入力にご協力ください 。

※当日参加も可能です
※最新情報は生物系ホームページで告知します

事前申込みフォーム:https://forms.gle/5MqJ6oDxMt6HrUZ

お問い合わせ先
琉球大学 理学部 海洋自然科学科 生物系
小枝:koeda@sci.u-ryukyu.ac.jp
今井:imai@sci.u-ryukyu.ac.jp

 

フェンネル(茴香・ういきょう)などの植物の壊死を引き起こす病原菌 Phomopsis foeniculi の毒素 foeniculoxin の全合成と絶対立体配置の決定、および、植物細胞における毒性効果の解明に、上智大学理工学部を中心とする研究グループが成功しました。この研究には、北海道大学のグループの他、生物系の伊藤竜一准教授が参加しています。伊藤准教授は、論文の生物学パートを分担執筆しています。

本研究成果は、ドイツの科学雑誌「Chemistry – A European Journal」に2022年10月10日に掲載され、ヨーロッパ化学会雑誌「ChemistryViews」に2022年12月4日付で特集されました。

詳しくは下記リンクの記事をご覧ください。

<上智大学プレスリリース>
https://www.sophia.ac.jp/jpn/news/PR/press1213_foeniculoxin.html

<ヨーロッパ化学会雑誌「ChemistryViews」による特集記事(英文)>
https://www.chemistryviews.org/total-synthesis-of-foeniculoxin/

<同誌による研究紹介動画(YouTube)>
https://www.youtube.com/watch?v=pJnNikCvVnE

2023/1/16 追記
技術系デジタルメディア “日経クロステック(xTECH)” の “最先端研究ウオッチ” においても同研究成果が取り上げられました。
上智大学など、植物毒素「フェニクロキシン」全合成と性質解明に成功
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02122/00178/
(全文閲覧には会員登録[無料]が必要です。)

2023/2/16 追記
化学ポータルサイト “Chem-Station (ケムステ)” の “スポットライトリサーチ” においても同研究成果が取り上げられました。
植物毒素の全合成と細胞死におけるオルガネラの現象発見
https://www.chem-station.com/blog/2023/02/foeniculoxin.html
Twitter (@chemstation): https://twitter.com/chemstation/status/1625814539139788800

<論文情報>
 
タイトル:Total Synthesis, Absolute Configuration, and Phytotoxic Activity of Foeniculoxin
 
掲載誌:Chemistry - A European Journal
 
著者:山岸茜(上智大)、江越由起(上智大)、藤原誠(上智大)*、鈴木教之(上智大)、谷口透(北大)、伊藤竜一(琉球大)、鈴木由美子(上智大)、増山芳郎(上智大)、門出健次(北大)、臼杵豊展(上智大)*[*責任著者]
 
DOI:10.1002/chem.202203396
 
論文URL:https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/chem.202203396

2022年12月1日付で,生物系(進化・生態学講座)に 平野 尚浩 助教 が着任しました。

平野研究室の紹介ページはこちらです。

伊野波佳介さん(博士前期課程2年目、栗原研究室所属)が、石垣で対面で行われた2022年度 第25回日本サンゴ礁学会大会にて「ユビエダハマサンゴ Porites cylindrica の繁殖生態」とのタイトルで口頭発表を行い、「優秀口頭発表賞」を受賞しました。

【受賞理由】
本研究は沖縄を含めアジア太平洋のサンゴ礁域で極普遍的に見られるサンゴ、ユビエダハマサンゴの繁殖生態を1年間に渡って観察し続けた結果、はじめて年間での本種の生殖サイクルを明らかにした。さらにその性比が大きくメスに偏っていること、さらに産卵が見られたメスは卵巣のみが観察される一方で精子を放出したオスには精巣と卵巣が観察されその性はメスとメスオス同体の2型から構成されている可能性が新たに示唆された。本種は水温耐性が高く近年その個体群の増加の可能性が指摘されているが、今後のサンゴの群集動態を明らかにしていく上でも、本種の繁殖生態に関する基礎的な情報が得られたことは極めて価値の高い研究であると言う点が高く評価された。


生物系の日高道雄名誉教授が、第25回 (2022年度) 日本サンゴ礁学会大会にて、学会賞を受賞しました。本賞は、サンゴ礁研究において顕著な業績を挙げた者の中から主に、(1) 学問的業績、(2) 日本のサンゴ礁学の発展に対する貢献や社会貢献(保全活動や教育・人材育成を含む)、(3) 日本サンゴ礁学会の活動に対する貢献、(4) 国際性・国際的なサンゴ礁学の発展への貢献、(5) 他分野に対する波及効果について評価され授与されるものです。贈呈式は11月13日 (日) に、大会会場でもある石垣市市民会館にて行われました。贈呈式に続いて、ナマコのキャッチ結合組織の研究に始まり、琉球大学に赴任された当時からの様々な研究、特にサンゴにおけるスウィーパー触手の形成と自他免疫認識、光屈曲性の解明など、多岐にわたる研究紹介とともに、今後の研究への期待も込められた講演が行われました(写真はいずれも広瀬慎美子氏撮影)。

生物系の広瀬裕一教授と北見工業大学、産業技術総合研究所、東海大学の研究者による共同研究の成果が、オープンアクセスの国際学術誌「PeerJ」に掲載されました(10月28日付) 。

本研究は、透明な体をもつ巻貝であるハダカゾウクラゲが、薄層状の細胞の多層構造によって白色光を反射することを明らかにしました。この新発見の仕組みによって、ハダカゾウクラゲは海中の天敵や獲物から「姿を消している」と考えられます。

詳しくは、下記の記事をご参照ください。

琉球大学公式ウェブサイトでの紹介記事:https://www.u-ryukyu.ac.jp/news/38974/


<論文情報>
 
タイトル:Stack of cellular lamellae forms a silvered cortex to conceal the opaque organ in a transparent gastropod in epipelagic habitat
(和訳)細胞性多層構造による銀色の皮質が表層で暮らす透明な巻貝の不透明な器官を隠す
 
雑誌名:PeerJ
 
著者:Daisuke Sakai, Jun Nishikawa, Hiroshi Kakiuchida, Euichi Hirose*
[酒井大輔(北見工業大学)、西川淳(東海大学)、垣内田洋(産業技術総合研究所)、広瀬裕一(琉球大学)*]
* Corresponding author(責任著者)
 
DOI:10.7717/peerj.14284
 
URL:https://peerj.com/articles/14284

2022年10月2日(日)午後7時30分よりNHK総合にて放映された「ダーウィンが来た!」に、生物系の池田譲教授と川島菫研究員(池田研究室)が出演しました。

番組へのリンク:https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/episode/te/K6KMWGJYG6/

海生475 海洋生物生産学特殊講義A (1単位)『渦鞭毛藻類を通して藻類の多様性と進化を学ぶ』の登録を下記の通り受け付けます。

栗原研究室所属の Sherry Lyn Sayco さん(博士後期課程2年目)が、2022年8月にドイツのミュンヘンで対面開催された第60回国際貝類学会(World Congress of Malacology 2022)にて「Bleaching reduces reproduction in giant clams」とのタイトルで口頭発表を行い「2nd Prize for Best Oral Presentation」を受賞しました。

本研究はフィリピンにて白化したシャコガイの生殖への影響をフィールド調査によって評価したもので、白化がオオシャコガイ(Tridacna gigas)の生存だけではなく、生殖巣の発達にも影響を与え、その次世代に対しても大きな影響を与えることをはじめて明らかにした内容です。


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