2016年3月8日
アメリカの大学をはじめ世界中で広く使用されている著名な教科書 “Developmental Biology” (10th Edition, 2014) (翻訳版『ギルバート発生生物学』) および “Ecological Developmental Biology” (2nd Edition, 2015)(翻訳版『生態進化発生学』)に大瀧研究室の二つの論文(下記参照)が引用されました。環境によるチョウの翅の色模様変化が遺伝的に同化されうることを示した本学での研究が、自然環境における遺伝的同化の決定的な例として紹介されています。
Hiyama A, Taira W, Otaki JM (2012) Color-pattern evolution in response to environmental stress in butterflies. Frontiers in Genetics 3: 15.
Otaki JM, Hiyama A, Iwata M, Kudo T (2010) Phenotypic plasticity in the range-margin population of the lycaenid butterfly Zizeeria maha. BMC Evolutionary Biology 10: 252.
2016年2月19日
日高道雄教授の退職にあたり,以下の通り最終講義を開催いたします.
多数の皆様の御来聴を心よりお待ちしております.
2016年3月4日(金)14:40 〜 16:00
理系複合棟 102号室
演題「サンゴの生物学事始め」
お問い合わせは
中村 宗一(nsoichi[at]sci.u-ryukyu.ac.jp)
まで。
沖縄県の県魚「グルクン」(タカサゴ)が,その近縁種と雑種を形成することを明らかにした賀数大吾さん(理工学研究科M2,生物系・今井秀行研究室)らの研究成果が,琉球新報で紹介されました。
詳しくは,下の記事(琉球新報社より許可を得て掲載)を御覧ください。
平成28年2月13日朝刊 5面(琉球新報社提供)
生物系4年次の川端潮音さんの卒業研究テーマの対象となっている、サンゴを専食することで知られるシロレイシガイダマシ属 Drupella spp. について、RBCで放送されている沖縄のサンゴの保全に関するテレビ番組「南の島のミスワリン」の取材がありました。取材では、ミスワリン(石川梢さん)からの質問に対して、川端さんが卒業研究で行ってきた調査の紹介、石西礁湖や沖縄島周辺での分布の特徴やこれまでの被害状況、詳しい生態などについて、対談形式で紹介しました。地上波放送は2月27日(土)ですが、オンエアーを見逃した際は、後日番組HPにてアップされるそうですので、そちらをご覧下さい。
ミスワリン(石川梢さん)と川端潮音さん(生物系4年次)の対談の様子
生物系が中心となって進めている
日本学術振興会(JSPS)頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム
「海洋生物多様性の進化生態学的形成プロセスと保全に関する国際共同研究」
の第3回研究公開講演(英語による講演)が開催されます。
ふるってご参加ください。
日時:2月2日(火曜日)16:30〜17:30
場所:理学部棟528室
講演者:
Dr. Sandie DEGNAN (University of Queensland)
Genomic crosstalk between animals & microbes: squeezing insights out of sponges
お問い合わせは
James Davis Reimer(jreimer[at]sci.u-ryukyu.ac.jp)
まで。
「第4回千原キャンパス生物写真コンテスト」の審査が終了しました。このコンテストは、琉球大学千原キャンパスで見られる生き物を対象にした、生物系の学生による生物写真コンクールです。今回は12名の学生から24作品の応募がありました。これらの中から、最優秀賞1点、優秀賞6点、入選11点が選出されました。これらの入賞18作品を理427室前の特設掲示板に展示してありますので、みなさん是非一度御覧ください。
琉大キャンパス Biodiversity マラソン実行委員会
JSPS外国人招聘研究者として本年7月から半年間、須田研で研究されてきた Stuart D. Sym 博士(School of Animal, Plant & Environmental Sciences, University of the Witwatersrand, South Africa)のセミナーを開催します。ぜひご参加下さい。
日時:12月21日(月曜日)13:00〜14:20(3限)
場所:理学部棟 528講義室
お問い合わせは
須田 彰一郎(sudas[at]sci.u-ryukyu.ac.jp)
まで。
2015年12月15日
文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が選出する「ナイスステップな研究者 2015」に,生物系・栗原晴子助教が選定されました。
詳しくは,以下の資料を御覧ください。
琉球大学公式ウェブサイト 掲載記事
琉球大学公式ウェブサイト内 プレス発表資料(PDF)
科学技術・学術政策研究所ウェブサイト内 報道発表資料(PDF)
2015年12月15日
生物系・James Davis Reimer 准教授が平成27年度沖縄研究奨励賞を受賞しました。
詳しくは,こちらのページ(琉球大学公式ウェブサイト内)を御覧ください。
2015年11月27日-29日に慶應義塾大学にて開催された第18回日本サンゴ礁学会にて、理工学研究科博士後期課程2年の大野 良和さんらによる「蛍光色素Calceinによるサンゴ初期ポリプの石灰化イメージング」(発表者:大野 良和(琉球大・院理),井上 麻夕里(岡山大・院理), 新里 宙也(OIST・マリンゲノミクスユニット), 鈴木 淳(産総研・地質情報)・中村 崇(琉球大・院理・JST/JICA SATREPS))が最優秀ポスター賞に選定されました。
本研究では、定着初期のサンゴポリプ内における石灰化過程を顕微観察し、ポリプ組織内の海水成分の動態についての蛍光イメージングをおこなうことで、これまで考えられていた造骨プロセス(サンゴの石灰化は石灰化母液内で独立して行われる)ではなく、実際には造骨細胞内や細胞膜近傍などの細胞と接着した部位から石灰化が開始されることを示唆しました。